梅雨と健康

梅雨入りの6月、私たちの身の回りで様々なトラブルが発生する時期です。近年は災害に繋がるほどの大雨が降り続け、各地で被害も出ています。またジメジメした梅雨は、湿気の高さや気圧の変化から体調不良が起こりやすい時期です。
●どうしてジメジメするのか?
地域によって異なりますが、夏はジメジメと湿気が多く、冬はカラカラと乾燥しているのを感じると思います。しかし湿度計を見ると、夏と冬とでは湿度が十数パーセントしか変わらない日があります。つまり、同じ湿度でも夏と冬とでは感じ方が違っているのです。これは温度の差によって空気中に含まれる水分量が違うために起こります。気温が高いと空気中に存在できる水分量が増えるので夏は多湿になり、逆に気温が低いと空気中に存在できる水分は少なくなるため冬は乾燥します。
●多湿により起こりやすい症状と対策
湿度が高いと、体内の水分が汗や尿として排泄できずに、体内」に溜まってしまいます。そうすると、食欲不振、体がだるい、むくみ、頭痛、不眠などの症状が現れやすくなります。お水の会社の観点から対策方法をお話します。
●食欲不振
湿度が高いと体内の消化吸収と水分代謝がうまくできなくなり、消化不良をきたしやすくなります。冷たい水を飲むときは、胃に負担がかからないように、ゆっくりと時間をかけてコップの水を飲みほして下さい、気温が高い日も多いので、1日数回に分けて、水分摂取を行って下さい。また冷たい飲み物や食べ物だけではなく、緑地やコーヒーなどの温かいものを取り、できるだけ体を冷やさないようにしましょう。味の濃いもの、脂肪分が多いものも胃腸に負担をかけますので、気をつけましょう。
●体がだるい
梅雨の時期には低気圧が続きますので、自律神経が乱れて副交感神経が優位になりがちです。日中でも体がリラックスモードになってしまい、だるさや眠気を感じてしまいます。日中には交換神経を優位にさせ、夕方から就寝にかけて副交感神経を優位にさせていく本来のリズムをつくりましょう。曇りや雨の日でも、太陽の光は地上に届いてますので、朝はカーテンを開けましょう。ウォーキングやストレッチなど軽い運動もおすすめです。運動するときは、こまめに水分補給をしましょう。
●むくみ
消化不良の原因同様に、湿度が高いと汗として体の水分が排泄することができずに、体内に水分が溜まってしまうことでむくみやすくなります。また低気圧の影響により、自律神経が乱れると血の巡りが悪くなってしまうことも影響しています。むくみを解消するには、余分なナトリウム(塩分)と共に水分を排泄してくれるカリウムをとりましょう。さららいとはカリウムが1リットル中1,9ミリグラム含まれていますが、きゅうり、ズッキーニ、大根、アボガド、バナナなど野菜や果物にも多く含まれています。また、発汗させるために、シャワーだけでなく湯船につかるのもおすすめです。マッサージをして血流をよくするのも良いでしょう。

※カリウムの食事制限が出ている方は医師の指示に従ってください。